プラネタリウム番組の仕様
東工大天文研究部のプラネタリウム番組の仕様は以下のようになっております。
録音再生方式
番組はあらかじめ録音し再生するという方式です。
こうすることの利点は以下の2つです。
- セリフを正確にうまくしゃべることができる(演劇部のように演技できませんからね)
- 音響の操作をその場でしなくてすむ(解説にあわせたBGMなど)
- 効果音をとりいれたダイナミックな番組がつくれる
解説員がその場で解説するライブ方式もやってみたいところです。
お客さんの反応や年齢層を見て臨機応変に話題を変えられることは非常に魅力的です。
でも録音した番組を超えるライブができる人材がなかなか見つかりません。
デジタル処理
番組の制作には音質の劣化を防ぐため、
なるべくデジタル処理をするようにしています。
デジタル処理というのは音を電気信号に変換して処理することです。
要するにMDやパソコンを使うわけです。
こうすると音を大きくしたり、雑音を消したりすることが自由自在にできます。
一方、アナログ処理というのは実際に音を出して処理することです。
音を大きくしたいならボリュームの大きい音を出して別のテープに録音するという具合です。
こうすると雑音が入ったり、音質が劣化してしまいます。
では実際の製作手順を見てみます。
- 脚本のセリフをMDを録音
- この音声をパソコンに取り込む
- パソコン上でセリフをつなげたり効果音を入れたりして編集
- 音声のみの番組にBGMをパソコン上で重ねあわせて完成
ちなみに音声をパソコンに取り込むところはアナログ処理です。
新しいパソコンを買ったおかげで音声とBGMのミキシングがパソコンで出きるようになりました。
工大祭で上映
番組班では10月中旬の工大祭に向けて番組を制作しています。
脚本を9月中旬までに完成させ、9月下旬にセリフを録音。
10月上旬に編集し 、BGMをミキシングして番組完成です。
毎年、脚本を7月くらいまでに完成させようと思うのですが…。
レポートが締め切り直前にならないと書けないのと同じことですね。
番組数
例年、番組は2本つくられます。
工大祭は2日間なので1日ごと番組を変えます。
ちなみに去年は時間の都合上、1本の番組しか制作できませんでした。
ほんとうは1日に2本の番組を上映したいところですが、
これはいまのところ非常に困難です。
というのは番組によって星座絵の種類や出る時間が違うため、
番組ごとに星座絵の配置を変えなくてはならないからです。
そうすると時間がかかってお客さんを待たせてしまう結果になってしまいます。
まあ実際のところ、機械の調子が悪くて1日目の上映ができないことも
しばしばあります。
そうすると1日目の番組はお蔵入りとなってしまします(泣)。
コンセプト
作品の基本コンセプトはどんな世代ににも通用するわかりやすくて
楽しい番組です。といっても子供向けにつくれば熟年層には飽きられるし、
あまりに科学的過ぎると子供が理解できなかったりと
まさに製作者泣かせの命題であります。
学園祭で行う程度のプラネタリウムでは観客を選べるほどの大きさがありません。
またプラネタリウムというのはどんな世代でも楽しめると世の中では認識されています。
そんなわけで誰にでもうける番組というのが要求されます。
ここからは僕の意見です。しかしそんな理想的な番組が製作できるでしょうか?
正直に言ってすべての世代が求めるもの、それを実現することなど不可能です。
それができないからって番組班は責められる必要はないでしょう。
むしろお客さんの求めるものと違った可能性を求めてみたいのです。
それが多くの世代で共感を得るならこれ以上うれしいことはありません。
実際的には学園祭で上映されることを考えると若い世代にターゲットを絞るのが無難といえます。
特に子供は要チェックです。熟年者はつまらなくても何もしませんが、
子供の場合、立ち歩く可能性もあります。
ある程度、子供にうける話題を用意するべきでしょう。
上映時間
上映時間は15分から20分。暗順応(暗闇に目がなれること)と
人間が狭く暗い空間に耐えられる時間を考慮した結果です。
簡単に言えば長くもなく短くもなくというわけです。
まあ時間を忘れさせるほどの番組をつくれればよいのですが。
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